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沖黍州が送る、レビューメインのブログ。

晋彗の自殺的行為の推測 神林長平『膚の下』書評

以下、2013年くらいに最高に鬱々していたときの書評。私は今でもマージナルマンかな。

 

 

 

前に言及したかもしれないが、神林長平氏が著した『膚(はだえ)の下』はあらゆる意味で素晴らしく、美しい小説。

私が生きているギリギリのラインを保ってくれた書物でもある。

 

https://www.youtube.com/watch?v=_1vMpY6MlKQ

この、小説から派生したボーカロイド(人間より上手いじゃん!)の曲を聞きながら、今回は流星の如く現れ消えてしまうキャラクター、晋彗の行動を考えてみたいと思う。

 

何故かって? 今、晋彗に共感する気持ちだからだ。

 

【前提:晋彗登場までの『膚の下』の概略ストーリー:ネタバレ有】

月を巻き込んだ戦争の末、月は爆破され、その破片が地球に降り注いで、地球はたくさんの人が住めない星になってしまった。

そこで地球政府は、テラフォーミングに成功していた火星政府と協力し、火星にて250年の人工冬眠によって眠りにつくことにした。

250年の間、人間が冬眠している間、力強い「機械人」とそれを監視するための分子レベルから設計された人造人間「アートルーパー」を地球に残すことにした。

ところが、である。火星に全人類を連れて行くというのは容易ではない。地球に残るという意志を持つ残留人組織とそれを火星に連行する国連軍のバトルになる。

その内、国連軍はアートルーパーには効かず、人間には効く「スネアシン」という化学兵器を使用する。これは、紫外線にさらされると皮膚が癌化し、地上で住めなくするという兵器である。これをアートルーパーに使用させ、アートルーパーを残留人組織との戦闘に駆り出そうとする。

主人公のアートルーパー慧慈は、アートルーパーの存在意義は元々は「機械人」を監視し地球を復興させることのはずなのに、人間の戦争に巻き込まれることに憤りを感じる。そして、アートルーパーとしてのアイデンティティとは何かを考え始めていた。それを成し遂げるためには、国連軍から離脱する必要があると感じていた。慧琳、ジェイ、エム、ケイといった別のアートルーパーも、慧慈の考えに共感していた。

しかし、そこに晋彗というアートルーパーが現れた。

 

 

【晋彗の特徴】

晋彗は他のアートルーパーと違い、自分は人間である、ということに拘っていた。このことを慧琳、ジェイ、エム、ケイは異端視するが、慧慈は晋彗は病気にかかっていて、我々アートルーパーでしか治せない、という。慧慈と慧琳は言い争う。

 

「答えろ、慧琳。晋彗がアートルーパーでないなら、なんだ」

(中略)

「晋彗は、アートルーパー以前の状態に退行した人造人間だ」

(略)

「われわれも、生産された直後はそうだった。教育を受けてアートルーパーに成長するんだ。だが、ときどき、なんらかの原因で、退行現象を起こす。いまの晋彗は、その状態だ。リフレッシャーにかけるか、個別指導が必要だ。今作戦の任務がこなせる状態ではない」

「わたしなら、もっと端的に言える」

「ぜひ、聞かせてくれ」

「晋彗は、病気だ。治療が必要だ。人間にはおそらく治せない。アートルーパーにしか、できないだろう。(略)」

 

『膚の下』(上)、p.588-589

 

そして、事態は進行し、残留人組織が「ミックロック」という特殊弾頭を付けたミサイルを横浜に着弾させる。ミックロックはナノマシンで、そこにある物質全てを破壊し、それを元に都市を建設するものだった。そして国連軍のアートルーパー使用将校梶野少佐は、ミックロックの現地偵察に、晋彗を使う、と提案する。梶野少佐の言葉がこれだ。

 

「そう、あれは、きみたちとは違う。欠陥品なんだそうだ。あまりいい出来ではないというのは、きみたちも承知しているだろう。あれはアートルーパーになり損ねた、失敗作だ。(略)」

 

『膚の下』(下)、p.53

 

慧慈はこれにショックを受ける。晋彗は人間に従順に生きているのに、それが受け入れられずに棄てられる。

これは死にゆくものへの酷い扱いだ、と主人公慧慈は発憤し、晋彗にミックロック現地偵察の本来のことを告げる。同時に国連軍からの離脱を図る。

 

晋彗に事実を告げたことと同時に、国連軍に叛乱を起こす。主人公の叫びが涙を誘う。

 

「晋彗は生きているし」と慧慈は叫び返してやる。「生きたいと言っている。殺されたくない、と叫んだんだ。アートルーパーのわれわれは、それに耳を傾けただけだ。人間には、生きたいと言っている生命(いのち)の声が聞こえないのか。われわれは。生きたいと願っている者を支援しているだけだ」

 

『膚の下』(下)、pp.79-80

 

この過程で、晋彗は俺じゃなく人造犬(サンク)が行けばいい、と言い、サンクに発砲する。ここからの晋彗の台詞は泣ける。

 

「犬を撃つなんて、どうかしていた」

「サンクを撃つつもりはなかった、というのか、晋彗」

「なにも悪いことはしていないのにな。サンクはぼくも、好きだった。ぼくにもなついていたのにな……どうかしていたんだ。ずっと、自分はどうかしている、という感覚だった。再教育に回されたときからだ」

「なにがあったんだ」

「自分の膚が鱗でおおわれていたり金属だったならば、人間になりたいなどとは思わなかったかもしれない……どこが違うんだろうな、慧慈軍曹? アートルーパーと人間とは? ぼくは、なんなんだろう?」

(中略)

「ぼくは、犬を助けたかったんだ。自分は犬ではない、と思いたかった。人間なら、見捨てられることはないって。でもぼくは、人間でも、犬でも、動物でもない、と言われた。では、なんなんだ。この身体のどこが、人間とは違うんだ? サンクは愛されているのに、ぼくは、嫌われる。理不尽だ。でも、撃ってはいけなかった。どうかしていたんだ」

「……晋彗」

 

『膚の下』(下)、pp.84-85

 

そして晋彗は、何かを確認するために、単身でミックロック爆心地に乗り込む。晋彗がなぜ人間になりたがっていたのかは、自分が可愛がっていた犬が、調理されるというトラウマがあったから。いつ殺されるか分からない状況下で、晋彗はなんとか人間であろうとして心理的恐慌を乗り越えようとしていた。

 

『サンクは撃ちたくはなかったんだ』と晋彗は言った。『でも、撃てば、認められると思った。人間になれると。きっとそう思ったんだ、あの時。でも、だめだった。だめだって、最初からわかっていた。でも、あのときは、自分が食べられてしまう、という気分だったんだ。やっぱりそうか、と思ったんだ。いままで人間の振りをしてきたのが、まったくの無駄だった、ってことだ。とても悲しかった。でも、どうして、人間には、アートルーパーとそうでないヒトとの、区別がつくんだろう、どうしてぼくは人間になりきれないんだろう、臭いでわかるのか。そんなふうにも思った』

「ああ、晋彗、それも、分かるよ」

(中略)

『慧慈』

「なんだ」

『ぼくは、やっぱり、人間になりたかったよ』

 

『膚の下』(下)、pp.104-106

 

この発言で、晋彗はミックロック爆心地に近づいた理由を失ったはずだった。人間か、アートルーパーか、どちらになりたいのか。その確認を終えたはずだったからだ。ところが晋彗はさらにミックロック爆心地に近づく。

 

『外に出て、この身体で確かめてみる』

「もう十分だと言ったろう」

『なぜ、邪魔をするんだ。あなたが勧めてくれたんじゃないか。教えてくれたんだ。確かめに行くのだと。なにを確かめるのか、分かったよ』

「なんだ」

『材料が違っても、組み合わせがちょっと違うと、違うものになる。あたりまえのことだけど、逆に見るなら、違うものも、結局は同じなんだ。形が変わっても、自分は同じだ。きっと、そうだ。確かめてみる』

(略)

『行ってくる。べスも連れてくればよかったな。とてもいい気分だ』

もはやスモックのアートルーパーたちは、なにも言わなかった。無言で、電子戦車の外部映像を見守った。

晋彗が歩いてタワーの崩れた山のほうに行く姿が映った。ゆっくり歩いていく。だんだん、よりゆっくりになる。

そしてついに立ち止まり、前を見たまま、言った。

『聞こえるか、アートルーパー。ぼくは違わないよ。なんでもよかったんだ。ぜんぜん、悩むことはなかったんだ。犬でも人間でも、なんでも同じ――』

晋彗は振り返った。その瞬間、全身が、一瞬にして灰色になった。そして硬化し、粉体となって、崩れ落ちた。

「晋彗……なんてことだ」

いろいろな面で、慧慈には信じがたい光景だった。現象としても、晋彗のその行為や心情にしても。想像していた以上のことが、起きていた。理屈としては晋彗の最後の言葉は理解できた。しかしその気分、晋彗が生命をかけて体験したその感覚は、わからなかった。

晋彗、きみはなにを確かめたのか? そのような粉末になっても、きみはきみだというのか?

それが、慧慈にはわからなかった。どう見ても、灰のような粉末になって風に吹かれて拡散していくそれと、元の晋彗の肉体とが、同じ存在とは思えない。

 

『膚の下』(下)pp.108-110

 

というわけで、晋彗は主人公たちが遠隔操作で見つめる中、自殺とも思える行為を行う。

しかしそれまでの主人公との会話は、晋彗が自身のアイデンティティを探しもがき苦しんでいる様を克明に描いていると私は思う。

 

さて、ここからが主題である。

 

何故、晋彗は自殺的行為を取ったのか。

 

晋彗は元々べスという犬を助けようとし、その犬が調理されたことでショックを受け再教育を受け、その過程で人間になることが即ち生きる戦略なのだ、と考えていた。ところが、梶野少佐の調査命令により、自分が人間扱いされていないことに気付く。

そこで、おそらく晋彗はアイデンティティの拡散に陥ったのだろう。

自分が何者か、という呪縛に。

 

だが、ミックロック爆心地という危険地帯に近づくにつれ、やはり晋彗は自分は人間になりたかった、という。

しかしそれでも、晋彗は爆心地に近づく。

これは何故なのか。

 

『聞こえるか、アートルーパー。ぼくは違わないよ。なんでもよかったんだ。ぜんぜん、悩むことはなかったんだ。犬でも人間でも、なんでも同じ――』

 

この台詞にすべてが集約されている。

晋彗は、ある意味思考を放棄したかったに違いない。人間でもアートルーパーでも粉末でも、何でも一緒なら、自分は悩む存在でなくなりたい。

これが晋彗の思いなのではなかろうか。

 

『膚の下』は火星三部作というシリーズ作品の三部作にあたるが、第一作ではアンドロイドの主人公が動物に戻されるシーンがある。第一作の主人公も自分の生きる意味をずっと考えている人間だが、その最後の描写はこうだ。

 

身体が落下しはじめたとき、誠元はもう自分がなんであるかを考える脳はもっていなかった。まっさかさまに落ちる。

誠元だったそれは、迫ってくる大地に気付くと本能的に手を打ち振った。

手はなかった。黒いつややかな翼が力強く空気をたたいた。翼は軽くなった身を空へと持ち上げる。そのまま誠元だったそれは高く舞い上がり、二度と自分はなぜ生きているのかと問うことはなかった。

 

『あなたの魂に安らぎあれ』、p.438

 

膚の下では、慧慈は晋彗の死も引き金となって、アートルーパーとして生きる道を探し出し、完結させた。けれども、アイデンティティを確立できる人間がほとんどとは思えない。レヴィンの言う「マージナルマン」という言葉があるが、自我意識、社会的意識を備えた「オトナ」を私はそんなに見ている覚えがない。単に学校から企業へ移るだけのマージナルマンが増えているだけではないだろうか。

そんなマージナルマンがアイデンティティについて悩みだすのは、死に至る病だろう。晋彗がそうなのだ。僕はそう思う。

瀬尾つかさ『約束の方舟』

約束の方舟 (上) (ハヤカワ文庫JA)

極光星群 (年刊日本SF傑作選) (創元SF文庫)

 

『極光星群』の中の「ウェイプスウィード」という中篇で注目していた作家、瀬尾つかささんの長篇『約束の方舟』を読破。

楽しい若者たち(12歳~18歳)の成長物語なのですが、世代間対立を恒星間宇宙船という狭い空間で描くことに成功しています。とても面白い話でした。

 

詳しくは後日。

 

うえお久光『紫色のクオリア』の思考実験

紫色のクオリア (電撃文庫)

 

初読したときは勢いに圧倒されました。

ライトノベルという「ジャンル」を定義するのは非常に困難ですが、本書はライトノベルの武器をふんだんに使った素晴らしい本だと思います。

文庫319ページの中に、躍動する時間、キャラクター、意識がちりばめられていました。

今度、本書を使って身内で読書会をやります。SF、ライトノベルを敬遠する人にこそお勧めしたい一書。

 

Rule.1 レビュー作品の仮定を明らかにする

本作の仮定は「人間がロボットに見える」女の子がいたら、です。もともと「ロボットと女の子」というテーマからスタートしたらしい本書のプロジェクトなので当然ですね。

ただ、この「人間がロボットに見える」女の子、ちょっと能力が強いようで、ロボットたちに命を吹き込んでいるような描写や、工具を使って生体を作り出す能力がある描写があります。有機と無機を行き来できるような触媒機能でも持っているのでしょうか。

 

以下、ネタバレ含みます。

 

Rule.2 レビュー作品の仮定から導かれた結論を考える(以下ネタバレ)

 

本書の結論は、「万物の理論」が完成して人の運命を変えられるとしても、人間が観測して測定できるのは自分自身のみで、他人の運命を変える権利は誰にもない――でいいのかな。私はこうだと思いました。

 

とりあえず、ライトノベルはキャラクターが命(違う?)と思いますから、登場するキャラクターを追いましょう。

 

毬井ゆかり

「人間がロボットに見える女の子」。JAUNT(敵?の組織。以下ジョウント)に掴まり、地球を治してほしい(人間が住みやすくしてほしい、なんでしょう。)、と頼まれたらしい。地球は彼女には壊れているとは見えないらしく、それを拒否。ジョウントは元から彼女の力は頼りにせず、「人間がロボットに見える」生化学的構造を調べようと脳を解剖調査。その結果死んじゃうんですね。

この運命を阻止するために奔走するのが、主人公の波濤学(ガクちゃん)です。

 

天条七美

ゆかりにジャングルジムを使って命を助けられた女の子。ゆかりと敵対。そしてゆかりの眼についての「解釈法」をいろいろ主人公に吹き込みます。

アリス・フォイル

天才児。なんの才能を天から授かったかというと、数学を図で表現できるという才能。

子どものころにその天才ぶりから母親に「悪魔の子」と呼ばれ、虐待を受け苦しんだために、保護を受けているジョウントに従順。依存質なところがみられ、主人公に付け込まれます。

波濤学(ガクちゃん)

毬井ゆかり曰く「汎用型ロボット」。これらのキャラが躍動するなか、主人公は「光」に近づくことを目指します。東京バラバラ殺人事件という事件に巻き込まれた主人公、波濤学は、毬井ゆかりの手によって携帯を使って左手を治してもらうことになります。けれど波濤学は最強の汎用型。左手は量子的に「左手」か「電話」か確定せず、場合によって使い分けができる、みたいなことになります。

その後ゆかりの訃報を聞いた後、フェルマーの原理を主人公は知り、光は取り得るあらゆる経路の中で、最小の時間で到達するルートを選ぶ、という光の性質にあこがれます。まずアリスを追い詰め、そして「毬井ゆかりを助ける」という結果を求めて、最小経路を追い求めていきます。その結論が、アリスによる「万物の理論」の完成でした。

「万物の理論」が完成した以上、決定論の立場に立てば主人公は「ウィグナーの友人」のパラドックスに出てくる究極の観測者になりそうです。そしていつの間にか主人公は並行宇宙を選択できるような状態になっていたので、こうなると自分の都合のいい観測結果の宇宙を選べばよくなったようです。主人公は「自分がいなくなった世界」を求めました。おそらく自分が存在する状態の世界のままでは究極の観測者足り得ない(誰かから観測されてしまうから)ので、メタ宇宙の存在(概念と呼ばれました)になろうと決意したのでしょう。

 

さて、こうしてめでたく宇宙は一度書き直されて、ジョウントからギリギリで毬井ゆかりが救い出されることになります。めでたしめでたし……と思いきや、毬井ゆかりの眼は「概念」となった波濤学(※ 最強の汎用型ロボット)の姿を捉えます。毬井は学の数々の努力を受け止めつつ、こう言い放ちます。

 

「わからないの? ガクちゃん。なにが間違っていたのか。どこに問題があったのか。きっと、あたしが観測できる以上、あたしの運命はガクちゃんには変えられない――」

≪――え?≫

 

「あたしの運命を変えていいのは、あたしだけで、ガクちゃんに、そんな権利はないんだよ?」

文庫『紫色のクオリア』p.284

 実は個人的にここが一番分からないところでした。『万物の理論』によって書き変わった宇宙において、波濤学の存在はいったいどうなっているのか。本書では、ちゃんと「概念」の波濤学と普通の人間の波濤学'の両方が存在するのです。「人間がロボットのように見える」毬井からは、波濤学'が基本のロボットで、そこからいろいろユニットを組み替えまくったように波濤学が見えるのでしょうか。

理屈はともかく、ここまで圧倒的ペースで進んできた物語を毬井はものの見事にちゃぶ台返ししました。(このちゃぶ台返しに納得しなかったのが有名な『魔法少女まどか☆マギカ』の劇場版ですね

 

本書のみそは多分ここにあります。

雑記

ぜんぜんレビュー書いてないじゃん!

 

ということで、気負わずに最初は楽に感想を書いていくことにします。

マレーシア航空撃墜事件に関する安保理プレスリリースの一部和訳

http://www.un.org/News/Press/docs//2014/sc11481.doc.htm

こちらの文書のアメリカ、ロシア、ウクライナ政府代表の答弁要旨を和訳しました。

模擬国連に所属していたことがあるため、いくらか国連の議論らしいように意訳していますが、英語が苦手なため間違いがあると思われます。間違いを発見されましたら、コメントでご指摘頂ければ嬉しく思います。

 

United Statesの発言

SAMANTHA POWER ( United States), noting that there had been infants on board, said it was impossible to express condolences to those families.
サマンサ米国政府代表は、飛行機の中には幼児も存在していたことに言及(noting)し、その家族への弔辞の言葉を見つけることは不可能だったと語った。

With that, she called for a full international investigation, and emphasized that those responsible must not be sheltered by any Member State.
加えて、アメリカは最大限の国際的調査を要請(calls for)し、さらに国際的調査の報告は全ての国連加盟国によって隠蔽されてはならないと強調(emphasizes)した。

The flight had been cruising at 30,000 feet in a corridor used by commercial airlines and its flight path had been available online.
飛行機は高度三万フィート(約9km)を商業用定期航空路線に使われる専用路を巡航しており、その飛行経路はオンラインで入手できた。

Only a surface-to-air missile system could have been capable of hitting that plane. A western reporter had spotted such a weapon earlier in the region.
その飛行機に命中させることのできるのはただ一つの地対空ミサイルだけである。西洋の(訳:ウクライナ西部、ではない気がする)ニュースアナウンサーは墜落地域付近で以前にそのような兵器の所在を突き止めていた。

Furthermore, separatists had claimed responsibility and had boasted on social media about shooting down the plane. Those posts had been deleted. Ukrainian weapons were not in the area, nor had they been fired, despite air-space violation.
さらに、分離主義者たちは(ミサイルの)信頼性を以前主張し、さらにSNSに飛行機を撃墜したと投稿していた。その投稿は削除された。ウクライナの兵器はその地域には無く、領空侵犯を除いて射撃もしていなかった。

In connection with her call for an international investigation, she noted that United States President Barack Obama had offered to Russian Federation President Vladimir Putin experts and other assistance if needed.
彼女の国際的調査の要請に関連して、彼女はバラク・オバマ米大統領がウラジミール・プーチン露大統領に調査と支援を必要ならば提供すると言及(notes)した。

Russian Federationの発言

VITALY CHURKIN ( Russian Federation) said that the facts must be determined over the tragic downing of the airliner and speculation at this point was counterproductive.
ヴィタリー露国政府代表は、現時点で意図とは逆の効果を招く憶測と悲劇的な航空路の降下を超えて現実を画定しなければならないと述べた。

An international commission under ICAO would be appropriate. Among the questions that should be asked is how commercial airliners were routed over an area of conflict.
ICAO(国際民間航空会社)の下での会議が適切であろう。その会議のもとで議論されるべき論点は、どのようにして民間航空会社が紛争地域を超えるルートを取ったのか、である。

In such a situation, States were responsible for monitoring the safety of their airspace and an investigation should find out whether Ukraine aviation authorities had properly performed their duties in that regard.
あのような状況では、国家は領空の安全を監視する責任を有し、調査はウクライナ航空管制(訳:aviation)のこの文脈における義務を果たす責任が確かに適応されていたかどうかを看破するべきだ。

The Council had called for restraint, and the destruction in eastern Ukraine did not show any evidence of that. There had been no evacuations of areas with clashes and evidence that people fleeing the violence had been reportedly targeted, while the Russian Federation was sheltering tens of thousands.
安全保障理事会は東ウクライナがその証拠をなんら提示しないための拘束と文書破棄を要請(call for)してきた。数万人をもロシアが避難させる一方で、小競り合いを伴う地域において立ち退きがなかったし、人々が暴力の攻撃目標だと報道で感じている証拠がある。

There were aggressive acts from Ukraine against Russian citizens, as well. He called on authorities to stem such incidents in the future.
そこではロシア系市民へのウクライナの強い影響が同様にあった。ロシアは、近い将来このような出来事が生ずるとウクライナ政府に伝えていた。

He reiterated his call for inclusive dialogue, but said that this appeared unlikely because of the support for Ukraine's use of force by his Western colleagues, particularly the United States. Because of that, previous agreements had become irrelevant.
ロシアは繰り返し包括的な対話をしたが、西側諸国の仲間、特にアメリカのウクライナへの武力の行使の支援によりどうもうまくいかないことが見て取れたと言及した。

The Kyiv Government had decided to stamp out dissenters, with some calling them the chilling name "insects".
キエフ政府は、時には冷淡な「虫けら」と反対者を呼び、鎮圧することを決定していた。

Promised reforms of the Ukrainian Constitution were being done in secret; other reforms were not being acted on after they engaged European support. International institutions had not acted on ending the violence because of his Western colleagues, who had met his country's initiatives with cynicism.
約束されたウクライナ憲法の改正は秘密裏に行われた。残された改正はヨーロッパの支援を受け入れることで実行されなかった。国際慣例は、冷笑主義を伴う国家の投票を満たす西側の仲間のために、暴力を終わらせるように作用しなかった。(誤訳可能性大)

The operation in eastern Ukraine needed to end as soon as possible. "Negotiations were still possible, but the right choices need to be made," he said.
できるだけ早期に東側ウクライナにおける作戦行動は終わらせる必要がある。「交渉は依然として可能であるが、正しい選択を取る必要がある」とロシアは述べた。

Ukraineの発言

YURIY A. SERGEYEV ( Ukraine) expressed sorrow to all delegations of countries that had lost citizens in the airline downing.
ユーリ、ウクライナ政府代表は全ての飛行機事故によって市民を失った国家の代表団に哀悼を表明した。

He affirmed that International Criminal Police Organization (INTERPOL) had been contacted and that his country would cooperate with an impartial thorough investigation. There was much information that was already clear, however.
ウクライナINTERPOL(国際刑事警察機構)に接触され、ウクライナが公平に進む調査に協力することにした。しかしながら、既に分かっている情報でさえ、大量の情報がある。

The plane was shot down over what he called terrorist-controlled territory, where a Ukrainian aircraft had previously been downed. There were recordings of terrorists discussing the event, in which they seemed to acknowledge responsibility.
飛行機は彼の言う、ウクライナの航空機が以前撃墜された「テロリストが支配する地域」で撃墜されたと言った。この出来事についてテロリストが議論しているレコードがある。そこでは、彼らは責任を知っているように思われる。

There was evidence that terrorists had two BUK anti-aircraft systems, which captured cadres had said had come from the Russian Federation. He maintained that, in fact, numerous supplies of weaponry had proven to have come from the Russian Federation, with some of the evidence specifying Russian military units had provided those arms.
テロリストが二つのブーク対空システム*1(逮捕した中核グループが言うにはロシアからやってきた)を所有している証拠がある。さらに、実は、秘奥に多くの武器供給がロシアからやってきていることが証明されており、さらにロシアの軍事組織がそれらの兵器を提供したと明記されたいくつかの証拠があると続けた。

 He added that recruiting efforts, in favour of the illegal armed groups, were spreading throughout the Russian Federation, seeking those who could operate sophisticated weaponry. It was significant that the country had never called on its citizens not to join the armed groups, nor had it prosecuted anyone for joining them. 

彼は、違法な武装組織に味方して、ロシアのいたるところにて洗練された兵器群を操作できる兵の募集活動がひろがっていると付け加えた。

In fact, he said, several times a day, columns tried to breach the border. In addition, the armed groups themselves had fired towards the Russian border to create a provocation. He maintained that Ukrainian national forces had never fired at Russian territory.
彼が言うには、実際、一日に何回か、軍の縦列が国境を突破しようと試みている。付け加えて、武装集団は自分自身で紛争誘発のためにロシア国境に向けて射撃している。彼は続けて、ウクライナ国軍は一度たりともロシア領域に射撃していないと述べた。

In addition, massing of Russian troops on the Ukrainian border had continued, violating not only the United Nations Charter, but also previous agreements of the parties. He demanded that the Russians immediately cease provocations, stop threatening the peace and security of his country and allow his President's peace plan to be implemented.
加えて、多数のロシアの軍隊縦列がウクライナの国境にとどまっていることは、国連憲章法的に違反する(violate)だけでなく、既存の条約締約にも法的に違反している。彼はロシアに即座に挑発をやめ、ウクライナの平和と安全保障を脅かすことと、大統領に平和へのプランを履行させるよう要求(demands)した。

 

 

私個人の三ヵ国のstatementについてへの思い

・アメリカ

 アメリカの発言内容に関しては、少し腰が引けているような感じがし、(新露派の犯行だとすると)証拠固めがまだ終わっていないように感じられました。大韓航空機撃墜事件のときは、

9月6日に、国連安全保障理事会において、陸上幕僚監部調査第2部別室が傍受したソ連軍機の傍受テープに英語とロシア語のテロップをつけたビデオがアメリカによって各国の国連大使に向けて公開され、ソ連軍機による撃墜の事実を改めて世界に問いかけた。これに対してソ連大使はビデオの公開中一貫して画面から目をそらし続けていたが、この後、ソ連外務大臣 アンドレイ・グロムイコは撃墜を認める声明を正式に発表した[7]

引用:Wikipedia(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%A7%E9%9F%93%E8%88%AA%E7%A9%BA%E6%A9%9F%E6%92%83%E5%A2%9C%E4%BA%8B%E4%BB%B6#.E7.BF.8C.E6.97.A5.E4.BB.A5.E9.99.8D)

というやり方で追い詰めたそうですし……

・ロシア

撃墜の問題から、撃墜がなぜ起きたのか、へのすり替えを行おうとしているように思えます。ドネツクにおける自治集団は、確かロシアも国家承認を行っていないはずよね。すると領空主権の絶対性から、ウクライナが国家責任を有する、という論調でしょうか。シカゴ条約下では5条において航空機が領域国の航空路の指定に従うよう、との規定があり、さらに9条では軍事的理由、公共の安全のために行う飛行禁止区域の設定が許されるとあることから、ウクライナに飛行禁止区域を設定すべきだった、という非難を行っているように見えます。

ウクライナ

この問題から国際世論を大きく動かしたい、という印象を強く受けました。それはそうか、と私は思いますが、ブラックボックスなどの証拠を確保できるかどうかが勝負になりそうな気がします。

 

以上、沖黍州より。

*1:

ブーク対空システムについては、こちらの記事を参照ください。

http://jp.rbth.com/science/2014/07/19/49211.html

第一回Engage! 読書会の結果

Engage! 読書会では、アンソロジーから1つみんなの評価が高い作品を選ぼう! という試みをしています。

今回はSFというジャンルで。『神林長平トリビュート』を使いました。

 

神林長平トリビュート (ハヤカワ文庫JA)

結果

第一回Engage! 読書会の結果、課題本『神林長平トリビュート』のなかで最も面白かったと評価された

 

虚淵玄敵は海賊をEngage! 賞作品とします!

 

そして、最も面白くなかったと評価された、

 

海猫沢めろん「言葉使い師」をavoid! 賞作品とします。以下、選評です。

 

 

評価対象

 

桜坂洋「狐と踊れ」

辻村深月「七胴落とし」

仁木稔「完璧な涙」

円城塔死して咲く花、実のある夢

森深紅「魂の駆動体」

虚淵玄敵は海賊

元長柾木「我語りて世界あり」

海猫沢めろん「言葉使い師」

 

 

選評結果

(10~9点を◎、8~7点を○、6~4点を△、3~2点を▲、1~0点を×)

 

桜坂洋「狐と踊れ」

A氏 △ 胃の戦闘描写はエンタメと表現してよさそう。リズムもあり読みやすい。けれどそれだけ。中身はない。

B氏 ○ 胃(主人公)が若者の写しのようだった。支配と配下の関係の中で、配下である胃が実は支配側の人間を支配する、という逆転がありうるという発想は面白い。

C氏 △ 胃の若者の無鉄砲さが印象に残った。

辻村深月「七胴落とし」

A氏 ○ 思春期の葛藤を描く中で、日常と非日常の移り変わりのリズムが良い。

B氏 ▲ この作品から得られるものが無かった。

C氏 ◎ 猫が登場しているのが個人的にツボ。ほのぼのとした雰囲気の中、子どもである主人公の特殊性が台詞などにも表れている。

仁木稔「完璧な涙」

A氏 × 原作を読んだ上でないと、何も理解できない。原作がデウスエクスマキナになってる。二次創作での単独作品としては認めがたい。

B氏 ○ 日常から非日常への移り変わりの緊張、どんでん返しを評価したい。

C氏 △ 本編の裏側として、男の切なさを描いているように思う。

円城塔死して咲く花、実のある夢

A氏 ◎ おそらくブラックホールの情報に関するパラドックスが元ネタではないか。シュレーディンガーの猫を上手く使ったSF。さしすせそなどの唐突なユーモアが秀逸。

B氏 ○ 理解できる部分が少し足りない。ただ、学び取れるものが多かった。

C氏 × 分からなかった。また、この作品での会話は実験中に登場人物がすることがなくてだらだら話しているだけなのでは。

・森深紅「魂の駆動体」

A氏 △ 車について知識がないとのめり込めないだろうが、それを踏まえた上での世代間のお話と考えれば面白いテーマ。

B氏 × 面白さを見いだせなかった。

C氏 △ 最後の急展開がよくないと思うが、そこまでは面白かった。

虚淵玄敵は海賊

A氏 ○ 地の文が続く部分ではリズムに欠ける。平坦でダイナミズムに欠ける。しかしテーマは良い。

B氏 ◎ 平坦だからこそ緻密で、価値観を変えられる部分がある。

C氏 ○ 存在意義を問うのがロジック固めで面白い。主人公が女性形を取ったのは、《彼》に恋をするからなのか。

元長柾木「我語りて世界あり」

A氏 △ 主人公の立ち位置が斬新。「公共」の対義語として「快楽」を選んでるのだろうか。

B氏 ○ 話は面白いが、主人公側のような立場は生理的に受け付けにくい。

C氏 △ 主人公が好きになれなかった。敵がどんなものなのか読み取りにくい。

海猫沢めろん「言葉使い師」

A氏 × どう読めばよいか分からないのであるが、二回読んで何の手がかりも得られなかったので選評不可。

B氏 × おそらく伝えることのはずなのに、人を傷つけたりしてしまう言葉の本質の制限を描いているのでは。

C氏 ▲ 分からなかった。詩に近いと考えれば、言葉回しが面白いのが加点の理由。

 

 

番外(実はEngage! 賞受賞作より点数が高い)

神林長平「序文――敬意と挑戦」  

A氏 ◎ 〈お仕合わせなやつ〉という揶揄について。生きる上での力強いエールを随所から感じる。死は普遍だが生は普遍でない。

B氏 ◎ 「破格」である生はなんでもよい、という表現が良かった。

C氏 ○ 冒頭の「死語の世界」を勘違いした。

読書会「Engage!」

実は、二度読書会を開催している。その理由を書いたノートと、結果を取り上げていこうと思う。

 

僕が本を読まなくなったのは、大学生に入ってからだと思う。教科書や専門書を読む機会は増えたけれども、小説を読む機会は一気に減った。この理由の一つは、本屋が近くに無くなったことだと思う。近く、というのは距離的なものではなくて、例えば通学路の中に電車が無い、そういった本にアクセスできる「近さ」が無くなったことを意味している。確かに大学図書館という魅力的な場所もあるのだが、国立の大学図書館は無味乾燥とした本が多く、没入しにくい。さらに言うと、殺伐と勉強をされる中で本を読むというのは、非常に息苦しいものがある。

 

 

そんなわけで、僕は大学に入ってから本を読む頻度が減った。

 

これは不幸なことだったと思う。

 

 

 

センター試験、二次試験、このとてつもなく批判されがちな入試制度の中で、僕はあらゆる面白い文献に出逢ってきた。ところが大学生になるや否や、よく分からない焦燥感に駆られて、無駄な時間に押しつぶされて「暇」を僕らは無くしてきたように思う。

 

「暇」がある、ということは幸せなことなのだ。

 

 

 

 

自分が今までやってきたことの意味――を問える境遇に至るまで、哲学者、作家などといった創作者でいられるのは仕合わせなことだ。頭に「お」をつけて<お幸せなやつ>と揶揄する人もいるだろうが、それも間違っていないと僕は思う。運よく現在も生き続けているあなた、いま生存している全人類に対しても同じことが言えるだろう、いままで生きてきた意味とはなにか、いま人間をやっている意味とはなにか――そう自らに問える(そんな暇がある)のは、人間として仕合わせなことであり、お幸せなやつだと揶揄されたりもする境遇だろう。

 

 

 

 

その幸せを、廃棄するのは勿体ない。そう考えて立ち上げたのが、このEngage! bookというグループになる。

https://www.facebook.com/groups/187045788172968/

 

 

 

さて、小説を忘れていた私に衝撃を与えたブロガーがいる。

http://d.hatena.ne.jp/daen0_0/

ほぼ同じ年齢なのだが、もう読書量が違いすぎる。世の中にはこんなに本を読んでいる人間がいるのか、と驚いた次第だ。

 

 

このブロガー開催のSF読書会に二度私は参加した。読書家ではない私は直感で感想を述べるしかなかったのだが、彼らの思考の広さ、小説の読み方には面白い、と思わされることがあった。

 

 

 

読書会という企画に面白さを感じたのはこの時だ。

 

 

同じ本を読んでいるのに、読み手の感性は違う。既にその段階で、1の本に対して複数の読者の感想があるわけだ。すると、本の数を増やしていけばどうなるだろう。それも、ジャンルを変えて、いろんな作家の本を読んでいけばどうなるだろう。

 

あっという間に無限の情報クラウドが完成するんじゃないだろうか。

 

 

これは読書家に独占させるには勿体無い、と私は感じた。別に読書家じゃなくても、1年に50冊程度本を読める人間ならば、学生と言う身分の中でいつでも参加できることだと思う。僕らは「お幸せ」なやつらだからだ。

 

 

さて、無限の情報クラウドなんてかっこつけた言い方をしたけれど、課題本の序文でもっとうまく表現されている。それを引用して、今回の区切りにしよう。

 

 

若者は、その空気がどんなものであれ、とにかく未来を目指して現環境を生き延びねばならないという宿命を負っている。必死である。それが、作品に出るのだ。が、おそらく書き手自信は、そうしたことはあまり意識していないと思う。かつて若き日のぼくは、そうだった。そのような、自分はいまという時代を活写しているのだ、などということを意識する〈暇〉も〈余裕〉もなかった。先にうだうだと書き連ねたとおり、そうしたことが見えるようになるのは、僕が〈もはや時代についていけない〉と揶揄される状態に近づいているからで、いやいや、ぼく自身の関心はいまや〈時代についていくこと〉などにはない、その策にある〈普遍〉にあるのだとうそぶくだけの自由を得つつあるから、である。

窮極の普遍とはなにかといえば、それは〈死〉であろう。死と普遍、その対極にあるものは何かといえば、それは、生と破格である。〈破格〉とはバリエーションのことだ。多種多様性、なんでもありの可能性、活きの良さのことだ。ここに収録された作品群にはそれが、ある。

 

 

 

 

 

 

筆者が語るほど、僕等は多種多様性、活きの良さを認めていないような気がする。だからこそ新しい読書の準備をしたいのだ。暇も余裕もない、普遍に行く前の特権的な時間の中で、〈お幸せなやつ〉らとして。

 

さぁ、ともにEngage! しよう。

 

 

 

引用はすべて、Engage! book第一回課題図書『神林長平トリビュート』収録、神林長平「序文――敬意と挑戦」より